永田町奔走

20090203 031
永田町へおつかいに行く。はじめて足を踏み入れたのだが、いたるところに警察官が起立して、黒塗りのおおきな高級車がゆっくりと徘徊しており、とても静かだったが、ほかの町にはない緊張感が漂っていた。
街角にたたずむスーツ姿の男たちのいずれもが、政局を左右する重大な情報をリークし合っているのではないか…、と妄想をふくらませながら、おつかいを済ませ、ふらふら歩いて記念撮影をしてきた。
帰りに駅前のマクドナルドへ寄った。そこでもスーツ姿の男たちが顔をしかめながら小さい声で何かを話し合っている。永田町のロビートークマクドナルドにまでいたるのか…!と聞き耳を立ててみると、聞こえてきたのは社長の悪口で、彼らはただ単に会社をサボっているサラリーマンだった。僕の妄想は止み、そこにあるのはごくありふれた平日の午後で、ほおばったクオーターパウンダーはあいかわらず、とてもまずかった。
過剰なまでに洗練されたファーストフード・チェーンは、いかなる土地においても等しく、均一のクオリティを提供するものである。それは永田町といえども、例外ではない。