隠れた名店の話

20090125 207
会社の近く、表通りから一本奥に入ったところに、「そば処」と三文字書かれた看板が出ているだけ、ひっそりとしたたたずまいの建物、表にはディスプレイやらお品書きとかが一切なく、すりガラス状となった引き戸からは中をうかがい知ることができない…そんな名店の雰囲気を漂わせた蕎麦屋がある。
まえからとても気になっていて、本日のランチはおそば!の気分でもあったので、大枚*1をはたく覚悟で意を決し入店してみたらば、パートらしきご婦人数人の「息子の友達が道であっても私に挨拶をしない」とか「萬田久子は有名な俳優の愛人で未婚の母」とかといったカジュアルトークをバックにしてそばをいただく、きわめてノーマルな大衆そば屋だった。味も雰囲気もきわめて普通、個性もなく、まずいということもなく、ただただサラリーマンの空腹を満たすためだけに作られたようなおそば。メニューもよくみると、そばじゃなくて、なんだかむしろうどん推しという感じだったしね…。
そんなわけで、隠れた名店ではなく、ただ隠れていただけの、ふつうの店だったというのがこの話のオチです。ご清聴ありがとうございました。

*1:大枚=千円